もう半年過ぎてしまいましたが、昨年2017年10月8日~9日に、長野県上田市で開催された「上モノフェス」への出展レポートをまとめてみました。イベント直後にまとめようと思いつつ、あっという間に半年が過ぎてしまいました、反省。
「上モノフェス」はものづくりを楽しむ人(メイカー)たちが集まり、地域や年代、企業の枠を超えて「ものづくり」での交流ができる展示やワークショップといった体験ができるイベント。
会場は、長野県上田市にある「サントミューゼ」と呼ばれる、劇場・ホール、美術館など、地域の人々が交流する場として整備された複合施設。近くには大型のショッピングセンターの「アリオ上田」があり、休日の交流芝生広場は多くの家族連れで賑わう場所です。
「上モノフェス」は 2016年2月に「上モノラボ」という名称で第1回目が開催され、今回が2回目の開催でした。出展者数は企業、個人合わせて30ほど。
MK Tech Lab として活動を開始してから、これまでこういったイベントには参加したことはなく、初めての試みでした。実際に作ったモノを多くの人に見てもらったり、他の出展者との交流など、色々と学ぶことができればと思い出展してみました。
出展内容として、メインは Arduino により温湿度センサーでファンを制御し結露を抑えるための装置(ケースはレゴブロックで作成)を、実際に自宅で使用した成果や、木工で作成した結露発生環境での動作デモ、その他レゴと電子工作で楽しめるガジェットを展示しました。
会場は大ホールの入り口付近の大ホールホワイエと呼ばれる場所で、壁に沿って出展者スペースが並ぶレイアウト。スペースは 約 2m四方 で、1.8m x 0.6m の机が提供されました。机の半分を結露対策ファンのデモ、残り半分のスペースにその他のガジェットを展示、机の奥に説明用のパネルを立て掛けました。
今回メインの出展物の結露対策ファンのデモの様子。木工で作成した結露発生環境ボックス内中央にに加湿器を置き、右側に結露対策ファンを、左はファンなしでファンの効果が比較できるようにしました。ボックス内のセンサーから取得した温湿度データは WiFi(スマホのテザリング)経由で IoT向けクラウドサービス ThingSpeak にアップロードし、ボックス左にある iPad のブラウザで確認できるようにしました。結露対策ファンの仕組みは こちら で紹介しています。
その他の出展物としては3点、ケースをレゴブロックで作り、Arduino と各種センサーを組合わせ、LCDや音声で知らせるガジェットを展示しました。ケースがレゴブロックのため、家族連れのお子さんに人気でした。
結露対策ファンについては、最初は展示内容が伝わらない様子でしたが、直接説明をすると、実際に結露に困っている方が多く、興味を持って見てもらえました。2日間で直接説明をさせてもらった方は約50人、結露に関するアンケートも快く回答頂き、色々と学ぶことが多く、楽しい2日間でした。
実際に出展してみると、いかに展示内容を分かりやすく伝えるか、当日のレイアウトを考慮した展示物の見せ方をどうするか、展示物を説明するパネルやアンケートの作成など大変なこともありましたが、それもまた楽しかったです。他の出展者の方も、国内や海外の Maker Faire に出展するなど、モノづくりへの想いが強い方が多く刺激になりました。今後も今回のようなイベントがあれば是非参加したいと思いました。
アンケートは Googleフォームで作成し、iPad のブラウザで回答してもらいました。複雑なアンケートも作成可能で、集計までしてくれて大変便利でした。回答結果から、今回は上田市周辺で主に一戸建ての方が多かったのですが、約75%で結露が発生し、その内約80%の方が困っているという結果でした。