Maker Faire Tokyo 2018 出展レポート

8月4日(土)~5日(日)に、東京ビッグサイトで開催された「Maker Faire Tokyo 2018」への出展レポートをまとめました。

Maker Faire Tokyo への出展は今回が初めてで、展示会などのイベントへの出展は、昨年10月に長野県上田市で開催された「上モノフェス」を含め2回目でした。

Maker Faire Tokyo は年々出展者も増えており、今回は約600の出展者数で、各種ワークショップやコンテストも開催され、過去最大規模での開催となりました。

出展内容は「MK Tech Lab – 日常生活の困りごとを解決するガジェット!(結露対策編)」で、毎年冬場に悩まされる結露対策のシステムを実際に結露発生環境で動作させるデモをメインに、センサーを使った電子工作とレゴで作った各種ガジェットの展示を行いました。

会場は、西1と西2ホールで、出展場所は西1ホールで、カテゴリーは最も出展者数が多いエレクトロニクス(電子工作)エリアの H-04-05 でした。外側の通路に面した角で、おおよその配置は事前に考えていましたが、実際の配置は当日現場を見て調整しました。

初日、8月4日(土)は12時開場でした。当日搬入で会場に着いたのが10時頃、2時間もあれば十分だと考えていましたが、WiFi がなかなかつながらず、ギリギリまで調整していました。今後はできるだけ WiFi なしでもデモできるような展示内容を考える必要があると思いました。

出展者用のスペースは約1.8m四方で、1.8m x 0.6m の机が提供されました。持ち込んだ折り畳みのキャンプ用の机も使って、角の外側通路に結露対策ファンのデモが見えるように、展示内容の説明もコルクボードに貼り付け設置しました。

2日目の8月5日は10時~18時で、両日共にお昼過ぎは多くの来場者で混雑していました。途中、お昼を交代で取ったり、他のブースを少し見学したりと、あっという間の2日間でした。

こちらは、結露対策ファンのデモの様子。
木枠とアクリル板で作ったボックスに加湿器を置き、結露発生環境を再現。
右側の下の茶色いのが結露対策ファンで実際にファンが回って結露が抑えられている状態、左側はファンがなく結露が発生し白くなっている状態。

今回のデモ用のファンケースはレゴブロックではなく、木製で新たに作りました。
カーテンの下に設置することで、部屋の中からの空気を取り入れ、窓の下から上への風の流れを作り、結露を抑える仕組みです。
結露環境ボックスに入っていると実際にファンが回っているか分かりにくいので、ビニール紐を細かくして貼り付け風が出ているか分かりやすくしました。

こちらは、結露対策ファンの説明の様子。コルクボードに、A4用紙8枚にまとめ貼り付けました。
こういった説明はあまり読んでもらえないのではと思ったりもしましたが、結構読んで頂けたので、今後も是非こういった説明は必ず展示しようと思いました。

一番左側は「ステレオカメラで3D表示」。
WiFiモジュールの ESP-WROOM-02 と ArduCAM という小型カメラの組み合わせを 2セット使い、2つのカメラの画像を WiFi経由でスマホのブラウザに並べて表示、VRゴーグルにスマホを入れてレゴのミニフィグの視点で立体的に見えるようにしたデモ。どうやって、立体的で動きのあるものを見せるか悩みましたが、結局 littleBits のモーターでレゴのコンベアを回し、シロクマに魚などをあげるといった内容にしました。VRに関係なく、子どもたちには人気でした。
WiFiの接続状態が悪く、まともに見えたのはわずかでした。今後、さらなる改良が必要です。

真ん中のバッテリーがつながったものは「温湿度気圧計(省電力版)」。温湿度気圧センサー BME280 と、WiFiモジュール ESP-WROOM-02 のみで、データはクラウドサービスの ThingSpeak にアップロード、スマホなどで確認するデモ。ESP-WROOM-02 の DeepSleepMode を使って省電力化、バッテリー駆動できるようにしています。

 中央の上にミニフィグが2体乗っているものは「環境モニター」。
2行のLCDで、温湿度センサー DHT22、明るさセンサー BH1750、空気質センサー MQ-135 で CO2 の値を表示するデモ。 LCD や各種センサーを、レゴブロックのみできれいに組み合わせはめ込んでいるところがポイントです。底の青い部分はレゴブロックの形のモバイルバッテリーを使用しています。レゴブロックは思い付いた時に、すぐに形にできるので大変便利です。

こちらは「音声ガイド温湿度計」。
温湿度や明るさ、気圧などセンサーの値や、その値についてのアドバイスを音声で知らせるデモ。音声合成IC AQUEST/ATP3012R5-PU を使用して、小さいロボットの声で、例えば温湿度から不快指数を計算して熱中症注意のアドバイスや、勉強机の上の明るさを計測し勉強に適しているかどうかのアドバイスなどを知らせてくれます。

結露対策ファンについては、興味のある方はじっくり説明を読んで頂いたり、展示内容について説明すると色々と質問をもらったり、アンケートにも快く回答頂き感謝しています。

WiFi 環境で上手く動作しないデモもありましたが、多くの方に見て頂き、楽しい2日間を過ごすことができました。また、是非こういった機会があれば参加したいと思います。

BBC micro:bit 用レゴブロックケースの紹介

先日購入した BBC micro:bit。色々とケースは売っているようですが、とりあえず手元にあるレゴブロックでケースを作ってみました。

色は白で統一、使えそうなサイズのブロックを探していたところ、LEGO City の Police Station(7498) に入っていた 2×6 の溝の入った柱として使うブロックが高さが丁度良く、micro:bit の両側を挟んで上手く固定し、他のブロックと組み合わせきれいに作成できました。

実際にスマホ用モバイルバッテリーをつなげて、動かしてみた様子は こちら 。

フロントは透明の 6×6 のパネルでLEDが見えるようにし、micro:bit の上部のコネクタ類に接続できるように1×6のスペース空けて、きれいに収めることができました。

 

 

 

組み立て手順を以下にまとめてみました。

  1. 使ったブロックは以下の通り
  2. 溝があるブロック2本の間に丁度 micro:bit が入ります
  3. 正面は、透明のブロックを使いました、左側の1×2透明ブロックで micro:bit のがたつきを抑えます
  4. 上面を以下のように組み立て、完成!
  5. とりあえず、以下のプログラムで動作確認

以上、micro:bit 用レゴブロックケースの紹介でした。

上モノフェス出展レポート

もう半年過ぎてしまいましたが、昨年2017年10月8日~9日に、長野県上田市で開催された「上モノフェス」への出展レポートをまとめてみました。イベント直後にまとめようと思いつつ、あっという間に半年が過ぎてしまいました、反省。

「上モノフェス」はものづくりを楽しむ人(メイカー)たちが集まり、地域や年代、企業の枠を超えて「ものづくり」での交流ができる展示やワークショップといった体験ができるイベント。

会場は、長野県上田市にある「サントミューゼ」と呼ばれる、劇場・ホール、美術館など、地域の人々が交流する場として整備された複合施設。近くには大型のショッピングセンターの「アリオ上田」があり、休日の交流芝生広場は多くの家族連れで賑わう場所です。

「上モノフェス」は 2016年2月に「上モノラボ」という名称で第1回目が開催され、今回が2回目の開催でした。出展者数は企業、個人合わせて30ほど。

MK Tech Lab として活動を開始してから、これまでこういったイベントには参加したことはなく、初めての試みでした。実際に作ったモノを多くの人に見てもらったり、他の出展者との交流など、色々と学ぶことができればと思い出展してみました。

出展内容として、メインは Arduino により温湿度センサーでファンを制御し結露を抑えるための装置(ケースはレゴブロックで作成)を、実際に自宅で使用した成果や、木工で作成した結露発生環境での動作デモ、その他レゴと電子工作で楽しめるガジェットを展示しました。

会場は大ホールの入り口付近の大ホールホワイエと呼ばれる場所で、壁に沿って出展者スペースが並ぶレイアウト。スペースは 約 2m四方 で、1.8m x 0.6m の机が提供されました。机の半分を結露対策ファンのデモ、残り半分のスペースにその他のガジェットを展示、机の奥に説明用のパネルを立て掛けました。

 

今回メインの出展物の結露対策ファンのデモの様子。木工で作成した結露発生環境ボックス内中央にに加湿器を置き、右側に結露対策ファンを、左はファンなしでファンの効果が比較できるようにしました。ボックス内のセンサーから取得した温湿度データは WiFi(スマホのテザリング)経由で IoT向けクラウドサービス ThingSpeak にアップロードし、ボックス左にある iPad のブラウザで確認できるようにしました。結露対策ファンの仕組みは こちら で紹介しています。

その他の出展物としては3点、ケースをレゴブロックで作り、Arduino と各種センサーを組合わせ、LCDや音声で知らせるガジェットを展示しました。ケースがレゴブロックのため、家族連れのお子さんに人気でした。

 

 

結露対策ファンについては、最初は展示内容が伝わらない様子でしたが、直接説明をすると、実際に結露に困っている方が多く、興味を持って見てもらえました。2日間で直接説明をさせてもらった方は約50人、結露に関するアンケートも快く回答頂き、色々と学ぶことが多く、楽しい2日間でした。

実際に出展してみると、いかに展示内容を分かりやすく伝えるか、当日のレイアウトを考慮した展示物の見せ方をどうするか、展示物を説明するパネルやアンケートの作成など大変なこともありましたが、それもまた楽しかったです。他の出展者の方も、国内や海外の Maker Faire に出展するなど、モノづくりへの想いが強い方が多く刺激になりました。今後も今回のようなイベントがあれば是非参加したいと思いました。

アンケートは Googleフォームで作成し、iPad のブラウザで回答してもらいました。複雑なアンケートも作成可能で、集計までしてくれて大変便利でした。回答結果から、今回は上田市周辺で主に一戸建ての方が多かったのですが、約75%で結露が発生し、その内約80%の方が困っているという結果でした。

結露対策~試作その3(データ編)

前回までは結露対策ファンを試作するまでの紹介でしたが、今回は実際に、昨年2016年11月~今年の3月まで、北側の2部屋に1台ずつ設置した結果についてまとめてみました。

結露対策ファン 2016年12月 北側の窓 比較結果

まずは、結露対策ファンの効果について。
両部屋のファンを設置した窓について、窓全面が結露した日は0日、厳しい冷え込みの日でも一部(主に金属サッシ部)に結露が発生する程度(前年までは、10日以上全面結露が発生していた)だったため、かなり効果があったのではないかと思います。

右の写真は、毎年結露がひどかった北側の洋室(9畳)の出窓に設置した様子(2016年12月)。約90cm幅の窓2枚の左側にファンを設置してみました。

結露対策ファン 仕組み

ファンはカーテンの下に設置し、温湿度センサーのデータから結露になりそうな状態になったら自動でファンを回し、室内の暖かい空気を取り込みつつ、窓周辺の冷気が停滞しないようにすることで結露を抑える仕組み。

 

 

温度、湿度、ファンなどのデータは、WiFiモジュール経由で、5分間隔でIoTクラウドサービスの ThingSpeak にアップロード。
グラフは、2016/12/1~2017/3/31のデータを ThingSpeak からダウンロードし、Excelでグラフ化したもの。
グラフ上側は全期間、下側は2017/2/5夕方から1日の稼働状況。
温度は赤色、湿度は青色、露点温度は黄色、ファンの出力平均電圧は緑色。
1日の稼働状況からは、2/5夕方から湿度が上がることで露点温度が上昇し、ファンが稼働していることが分かる。21時頃から翌日6時頃まではファンが稼働することで部屋の空気を窓とカーテンの間に取り込むことで温度が上がり、湿度が下がることでファンが停止、また湿度が上がるとファンの稼働を繰り返していることが分かる。

結露対策ファン稼働実績: 2016/12/01-2017/3/31

今回利用したクラウドサービスの ThingSpeak は、データの蓄積だけでなく、分析するためのツールなども充実しているので、今後活用できればと思います。

今回の試作での材料費は、約7,000円(※レゴブロック代除く、ファン:3,500円、回路部品他:3,500円)、電気代は推定月80円(0.006kWx16(時間/日)x30日x27(単価))でした。

結露対策~試作その2(レゴブロックケース編)

2016年10月末に、段ボールケースで作った結露対策ファンを約2週間稼働させ、温湿度が安定して計測できていることを確認。本格的な冬に備え、改良を加えることにしました。
まずは、実際にファンを動作させると発生する回転音や振動を抑えるため、レゴブロックでケースを作成(写真右側)。全体的に白で統一し、ファンをしっかり固定し振動を抑えるために、ファンとレゴブロックの間に「日本特殊塗料 防音一番オトナシート(300mm x 400mm x 厚さ1.5mm が5枚入り  2,149円)」という振動を抑えるシート1枚分をカットし貼り付けて固定。また、ファンを制御するブレッドボード用ケースも作成(写真左側)。

センサーボックス内部の様子。試作その1から基本的な構成は変わっていませんが、温湿度センサーを DHT11 からより精度の高い DHT22(450円) に変更しました。

 

 

 

ファンを上から見た様子。銀色に光っているのがクロスフローファンの羽の部分。
ファンは、カーテンと窓の間に設置します。空気の取り込み口は上面ですが、上面をレゴブロックで吹き出し口とは反対方向から取り込めるようにし、カーテンの室内側からの空気を取り込むようにしました。
音や振動については、段ボールの時に比べ抑えられましたが、寝室に設置するにはさらに音を抑える必要があります。

実際に窓際に設置した様子。ファンの下には先ほど紹介した防音用オトナシートを1枚敷いています。

次回は、2016年12月~2017年2月まで、実際にこのレゴブロックケースで作成した結露対策ファンの効果をまとめた内容を紹介する予定です。